初診カウンセリングをして、患者さまのお悩みをお聞きすると 「歯がのびているんです。」
パノラマをおとりすると、びっくりするくらいのびていました。

詰め物、かぶせ物がはずれたまま、もしくは抜けたまま放置していると、歯は噛みあわせる
相手がいないと、相手を探そうとのびてきます。早い場合は、数週間で歯がのび、噛みあわせがくるってきます。
この患者さまの場合、本当にかわいそうなのですが、前の歯医者さんで「「歯がのびてきますよ。」という説明をうけていなかったようです。
健全な噛みあわせにもどすには、右下5・6番を支台歯にして7番にダミーの歯をいれた
ブリッジにするか、7番にインプラントを
いれるか提案させていただきました。

上の歯もかなりけずらないといけなくなります。 噛みあわせが崩れてくると、顎をいためたり、虫歯や歯周病の
原因になってしまいます。
久しぶりの歯医者さん、
詰め物が外れた場所
だけを治してもらうために
来院したのに、なんで
反対の歯を削るの?なんて
思われる患者さまもいらっしゃると思います。こんな状態で詰め物をいれても噛みあわせがくずれてしまいます。
ほかにも、歯周病などによって、歯ぐきが腫れた場合も
歯が膿を排出しようとして
「浮いてくる」ことが多々あります。歯が浮くことでかみあわせがきつくなり、痛みや動揺が増悪することが多いので、こういった場合は、歯の高さを調整する必要があります。
「歯をむやみに削らない」ことは、大切ですが、時には、「歯を削る必要がある」こともご理解していただけたらと思います。 |